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うーん

入稿は終わったとはいえ、搬入やら事務作業やらまだまだ作業中です。
また改めて書こうと思ってますが、販売物は

「みら☆すた」……漫画
「みら☆すた PLUS」……小説
で、二冊購入の方に、ミニコピー(小説)をお付けします。
根性で作りました(笑)
毎度のことながら、そちらは数に限りがあります。
私としては一応「足りる」数作りましたので、なくなることはないと思うのです。万が一にもなくなったとして、ホント最後の方かと。

後、今回インテックスを取っておらず、委託もお願いしておりません。申し訳ないです(>_<)

そういや今回プラスの方で、小説なのをよいことに、一蔵とか色部さんとか出してみました。もちろん定番の千秋と譲も出てきます。
直江&千秋あたりの設定がラブレターシリーズとかぶってますが、まあいいかと開き直りました(笑)
一蔵の性格がいまいち掴めず、微妙。まあそれをいっちゃー拙宅の高耶さんから乙女すぎるでござるがー(笑)
言葉もどうだろう。一応調べたんだけど、方言ってほんっと難しくて(>_<)

"続きを読む"には、コピー誌の見本を放り込んでみました。
プラスの更に半年~一年のお話です。
微妙な関係の二人(笑)



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 あと数日で師走を迎える、ある日の出来事。
 学校帰りに直江に待ち伏せされ、反論空しく連行された高耶の機嫌は、言うまでもなく悪かった。お陰で車中、碌な会話もない。
 怒らせた自覚が十分にあるらしい直江は、終始苦笑を浮かべていた。


 高耶の予定では、今日の放課後は推薦で先に見事大学合格を果たした数少ない友人――成田譲の合格祝いをする予定だった。
 退屈な授業を終え、どこに行くかを相談をしながら、二人肩を並べて校庭を突っ切っていたところ、生徒の幾人かが校門の前で留まっているのが目に入った。何故か皆一様にとある方向に身体を向け、ひそひそと囁き合っている。
 野次馬根性の薄い高耶でも、反射的に彼等が見ている先を追ってしまった。そしてそのまま絶句する。
 路上に置かれた高級車と脇に立つ男に、見覚えがあったからだ。
「な、直江?!」
 車に寄りかかったまま腕を組み、俯き加減にじっと瞼を伏せていた男が、その声に反応し、ゆっくりと顔を持ち上げる。そして驚く高耶を視界に納めると、口元に微笑を刻み、小さく片手を振った。
 色々あって、前よりは親密に、意外なところまで距離を縮めてしまった二人だが、直江が学校までやってくるのは初めてのことだ。
 最近書籍の仕事が入ったとかで、忙しくなってしまい、家庭教師の仕事も一ヶ月休んでいた。その間一切音沙汰なかったくせに、こうしていきなり学校までやってきたものだから、余計に高耶の混乱は深まる。
 正直に言えば、久しぶりに会えて嬉しい。しかし、電話の一本さえよこさない男に覚えていたむかつきは、それを上回った。
 まあ確かに、親しくなったとはいえ――もっと言えば、異性同士ですら親しくなければ行わないだろう行為も終えた仲であるとはいえ、用もないのに電話をするような、的確な名のある『関係性』が、二人にはまだない。
 電話をしてきたとして、素直に『嬉しい』気持ちを表すことできない自分を知っているし、「なんでお前が電話なんかしてくるんだ」と突っぱねるのは間違いない。
それでも、理不尽な想いだとわかっていても、一回もしてこなかったというのは、癪だった。
 そんな彼がここにいるということは、仕事がひと段落したということだろうか。
「すいません、いきなり」
 普段譲以外の人間とは殆どいっていいほど口を聞かない高耶は、目立つ存在ではない。高身長で実は見目も悪くないのだが、『眼鏡をかけた暗いオタク』という印象が先走り、苛められたりはしてないものの、確実に遠巻きにされる人種だった。
 だが今、いつにない注目を浴びている。この、立ってるだけで悪目立ちする男のせいで。落ち着かないことこの上なしだ。
 どういう関係だ? オタク仲間か? あんなオタクなら私オッケーかも! などなど、男女こもごも好き勝手に交わされる言葉が、嫌でも耳に飛び込んでくる。
 足元から湧き上がる居た堪れなさを、すぐさま怒りに変換させた高耶は、「なにしに来たんだ」と、きつく睨んだ。直江は多少申し訳なさそうにそれを受け止めた後、隣で同じように驚いていた譲へと顔を向けた。