1TYM 2nd ROUND REPORT　

去る4月29日、1TYMの２枚目のアルバムが発売された。予定より約２ヶ月ほど遅れて発売された「2nd Round」は２集が発売される ことをただただ指折り数えて待っていたファン達の期待に確実に応え、評論家達も今回のアルバムに対して音楽的完成度の面で 1集を凌ぐという評価を下した。そういう一連の事実を証明するように、1TYMの２集アルバムは発売一週間だけで予約注文を 含め30万枚の売上げを記録した。
今回のアルバムの為に30あまりの曲を準備していたという、そしてその中から11曲を厳選したメンバー達は文字通り「2nd Round」は 1TYMがゴングを鳴らして、準備していたヒップホップ音楽の決定体だといっても過言ではないだろう。長い陣痛の後に公開された 彼等の２集にはどんな曲が入っているのか、どのように作られたのかメンバー達の話を聞いてみる。

１．悪

今回のアルバムではヒップホップという型の中で多様な試みをしようと努力しました。『悪』という歌も同じ脈略で作られた歌です。 黒人達の文化を代弁するヒップホップと白人達だけの占有物だったロックを意味付けたハードコアを試してみました。 ヒップホップビートにスラッシュメートルサウンドを混ぜ合わせたんです。 韓国ではハードコアという名前で試みられている曲の大部分はロックに近いものだったけど、『悪』ではヒップホップ的な感じを 生かす方に比重を置いたといえます。

２．READY OR NOT YO!

非良心的な政治家達の行動を直説（訳注：“直接”ではなくここでは“直説法”の意味で使われているようでした）的な歌詞で 風刺して、嘲弄している曲です。YG Familyのアルバムに収録されていた『黒と白』と同じ脈略で見ていただければいいですね。 違うところを挙げるとすれば、攻撃的な表現が多いですね。歌詞はヤン･ヒョンソク氏がくださいました。作曲はPerryがしました。

３．クェジナチンチン

この曲はTeddyが作ったんです。ソテジワアイドゥルの２集に収録されていた『ハヨガ』からヒントを得た作品です。 『クェジナチンチンナネ』はキョンサンド地方で農民達が作業能率を上げるために歌っていた民謡だそうです。 そもそも民謡は庶民達が生活の中で感じていた悲しみを紛らわす目的で、即席で歌詞を作って歌っていた歌だということですよ。 だから民謡とヒップホップは情緒面で共通性を備えているといえます。遊ぶ時は後先考えずに遊んでみようという内容が 詰まっています。歌が元々楽しい曲で皆さんがとても気に入ってくださっているようです。

４．救済不能

この曲はぺっきょんが作りました。ぺっきょんが元々ファンクが好きじゃないですか。バウンス（ヤングン企画で発行している フリーペーパー）のインタビューをした時もジャミロクアイというファンクミュージシャンを好きだと話したことがあったでしょ？ そのミュージシャンの影響を受けて作ったといっても過言ではないでしょう。ファンキースタイルのヒップホップだけど、 聴いてみるとファンキー本来の陽気さを感じることができるでしょう。ぺっきょんが作詞作曲、その他編曲なども直接 やりました。

５．ONE LOVE

僕達のタイトル曲だったこの歌を愛してくださったファンの皆さんに感謝の言葉を捧げないといけませんね。すごく長い時間を 投資して作った曲だけど、その甲斐があったようです。本当にありがとうございます。Dannyの甘美な声が印象的でしょ？ R&Bとヒップホップをくっ付けた曲です。ステージの上で踊りながら歌を歌う姿は何度もご覧になったとは思うけど、多分バラードを 歌うのを見聞きするのは初めてだったと思いますよ。僕達の違う一面にも満足されたと思います。

６．21世紀って何なんだ

僕達が持っていた未来に対する期待とは違って、あまりに変質していまった世の中に対する言葉が詰まっています。今僕達が 生きている世の中が、果たして僕達が望んでいた世の中なのか、僕達の欲の為に変わってしまった世の中ではないのか、個人主義が 澎湃（ほうはい）しているこの世の中で、人を助け、生きる余裕さえ忘れて生きているのではないのか、その時その時考えれば いいのではないかという思いになりました。周りを見てみると、僕達よりも何もできない人達が多いじゃないですか。そんな 人たちに手を貸しながら、死ぬまで後悔のない人生を生きていく事が大切なんですよ。そんな内容が詰まった曲です。

7.1TYMILLENIUM

1集のタイトル曲だった『1TYM』と似た構成で作られた曲です。大衆的なヒップホップトラックだと考えていいと思います。 僕達のデビューアルバムに対するノスタルジアを持つファン達によいプレゼントになったと信じて疑いません！

8.向かって行け

この曲は自由に作られた曲です。一定した形式やツールに縛り付けられずに歌詞を作ってみました。メンバー全員が好きだけど、特に Teddyが愛着を持っている曲です。

9.君と僕　僕達はずっとまた一つ

１集を出して初めて出て来た時から今まで、ファンの皆さんが僕達にくれた愛にお返しをしようと思って作った曲です。 ずっと1TYMのメンバーが感じ持っていた感情が詰め込まれている局です。皆さんが共感してくれたら嬉しいです。

10.READY OR NOT YO! (ENGLISH VERSION)

３曲目に収録されている『READY OR NOT YO!』の英語バージョンです。Teddy、Danny、Perry、そしてJINUSEANなど、YGファミリーの 英語圏出身のファミリーが集まって、一緒に歌った曲です。

基本的にはヒップホップはひとしきりに言われるけど、多様なジャンルを併せ持たせようとしているので、それぞれの曲ごとに 感じが違うと思います。その感じを皆さんと共有できるといいです。そして、皆さんが愛してくださったお陰で、 ２集アルバムを出した後も、忙しく活動することができたみたいです。これからもたくさんの関心を持ってください。 期待に背かないように、一生懸命に努力する1TYMになります。